治療の説明

CTガイド下生検をして下さった呼吸器内科の先生から説明がありました。

検査にかけたところ、悪性リンパ腫であった事。

比較的予後の良い病気である事。

治療方法は抗がん剤投与になると思うので、担当医へ紹介状を書いて下さりました。

 

次は血液内科だ。

検査結果の告知

検査入院を経て、私は日常に戻りました。

結果が出るのが2週間後・・長い長い2週間です。

その日には夫のご両親も来られる予定となりました。

 

会社での昼休みで、携帯を見たところ病院と夫から着信履歴がありました。

またLINEへメールも届いていて、スマホのディスプレイに映っていたのは

「肺がんではなく、悪性リンパ腫です」という文字でした。

その時私は良かった!!と思いました。

良かったというのはおかしな話ですが、肺がんでなかったという事が不幸中の幸いでとても嬉しかったのです。

すぐさま夫へ電話しました。

私が勤務中で電話に出なかった為、夫へ連絡がいき担当医から説明があったそうです。

治療の説明のためにまた病院へ行く予約を入れて、その日を待ちました。

当初よりかなり早い結果連絡でした。

 

 

 

 

脳MRI 辛い度★★☆☆☆

念のため、脳転移がないかを調べるために

MRIを取ることになりました。

 

その頃の私はストレスからか、手が痺れていたのです。

脳転移すると手足が痺れて自分では歩けなくなると聞き、とても不安になっていました。

 治療法はガンマナイフ。

脳に放射線を当てるため、器具を頭骸骨に固定するようです。

怖くてたまらない治療法です。

 

MRI検査は淡々と行われました。

一番早く結果が知りたい検査でした。

 

その夜、心配でたまらず先生に泣き言を言ってしまいました。

脳に転移しているのではないかと真剣に訴え、心配だから早く結果が知りたいと。

すると、先生はぱっと見た感じ、転移しているようには見えませんでしたよ。と困ったように言いました。

その夜はとても安心しました。

CTガイド下生検 辛い度★★☆☆☆

入院4日目にメインディッシュの生検をしました。

 

早くして結果が知りたいという気持ちが強くあり、怖くはなかった。

しかし、心配した夫が来てくれた。

夕方16時頃、そろそろ始めると聞いていたので

気持ちの準備をしていた。

 

看護師さんが来られて、カーテンを開けた。

病室で筋肉注射を打つとのこと。

ストレッチャーまで来ている!!

えっ、えっ、ここで筋肉注射?そしてストレッチャー!?

そう思い、「ここでですか?!」と看護師さんに聞いてしまった。

看護師さんは何か忘れ物をしたようで、ちょっと待っててくださいと。

 

その後、ストレッチャーに乗せられ、筋肉注射。

痛っった~~~~い!!!!

うー・・やはり痛いのう。。

そのまま私は大げさにストレッチャーで1階のCT室まで運ばれて行きました。

 

CT室へ入ると皆様準備万端・・。

お医者さんが数名、技師の方から看護師の方まで7名くらいだったかな。

 

検査が始まると、麻酔の注射で痛みはないので安心していた。

最初の麻酔の注射が一番痛いはず。

我慢、我慢。

 

いででででで。。

 

麻酔が効き始めた頃に先生が針を刺していきます。

6本ほど刺すって言ってた。

 

カンカンカン・・・

 

針じゃなくて釘じゃね?!

 

「痛かったら言って下さいね。」と先生。

 

カンカンカン・・・

 

1本、2本、3本・・数えていて、ある1本を刺した時、

「痛っ!!!」

突然の痛みに声が出てしまった。

 

先生は慌てて、もう少しいけない?無理ならいいよ。と仰っていたのですが

私が血を吐いてしまったため、中止することになりました。

続行しても良かったのですが、もっと麻酔を追加して欲しかった。。

 

その後、病室へ戻った私は夫と先生のお話のため、待っていました。

先生が来られ、夫と話をしていて後から聞いた様子だと

先生は麻酔をしたかどうか怪しかったそうです(笑)

 

痛かったですよー!絶対あそこは麻酔かかってなかった!

検査三昧

入院してからは検査三昧だった。

 

朝は体重測定・血液検査から始まり、もう一度造影CTを撮ったり

腎臓エコー撮ったり、心電図撮ったり。

 

基本オンコールなので、いつ呼ばれるかわからない。

ベッドでおとなしくスマホでネットサーフィンしていた。

もちろん、肺がんについて検索。

「肺がん ステージⅢ」とか「肺がん 胸が痛い」とか。

 

検索していたら「寛解しました!」と書かれていたが、

肺がんではなくて、悪性リンパ腫のブログだったりってことも。

悪性リンパ腫か・・なんだろう。

そう思い、検索すると生存率が高く、比較的予後の良いがんということがわかりました。

私、悪性リンパ腫だったらよかったのに。

 

 

それでも私は暇つぶしに1階ロビーへ行ったり、地下のコンビニへ行ったりしていた。

1階ロビーには癌の種類ごとにパンフレットが棚に並んでいた。

肝がん、胃がん、大腸がん、食堂がん・・肺がん。

 

私は肺がんのパンフレットを手に取り、読んでみた。

見慣れたステージ説明から治療法が書かれてて、やっぱり

抗がん剤放射線治療である事を確認した。

パンフレットは簡潔にまとまっておりとてもわかりやすかった。

しかし、その中にはとても苦しい気持ちまでは書かれていなかった。

不安や、治療の辛さ、痛さ、死に向かう恐怖はなかった。

まあ、書いても仕方のない事だし、そもそもこのパンフレットは病気と治療法を知って欲しくて書かれたものだ。

 

そして、悪性リンパ腫のもあったので、手に取ってみた。

ふむふむ・・これも抗がん剤放射線治療かいっ!!

しかも骨髄穿刺があるんだOrz

骨髄穿刺については何となく知ってた。

よくドキュメンタリーでドナーを探してて・・とかのあれでしょ?

すっごい痛いんだってね(笑)

 

そう思いながら、ベッドへ戻った。

夜は寝付けなくて、ビルが見える都会の病室でモゾモゾしていた。

看護師さんに相談したら睡眠導入剤をもらって寝たら、すぐ寝れた(笑)

 

入院1回目

入院当日。

 

朝、電車に乗っているのが辛かったが、入院手続きは午前10時。

10時までに行かなきゃ。

体調の悪さMAXだったけど、病院に行けるのが嬉しかった。

入院出来るのが嬉しかった。

何かあってもお医者さんと看護師さんがすぐ傍で24時間見てくれている。

だから怖くない。

 

病院へつき、私は病院のソファで少し休んだ。

午前中の病院はとても混んでて、入院手続きの窓口は人が溢れていた。

私と同じように荷物をいくつか持ち、家族と来ている人が目立った。

手続きを終えて、いざ11階の病室へ。

病室へ案内され、ベッドで待つように言われた。

そこで夫と待ちながら喋っていた。

 

看護師さんが来て、早速採血。

本当、採血ばかり。

注射はいつまで経っても慣れないな・・。

 

午後からはレントゲンらしい。

午後は夫は仕事のために行かなくてはならず、お見送り。

 

慣れない病院をウロウロしてみたり。

同じフロアには点滴を持ちながら歩いている人が多くて、

こちら側の人間になってしまったんだなと思った。

 

 

セカンドオピニオン

2014年3月上旬

夕方の静かな時、都内虎ノ門にある病院を訪ねました。

理由は、主人の親戚がこの病院で看護師を務めているということで紹介して頂いた。

 

静かな院内を歩いて、個室へ通してもらった。

病院とは思えないような個室だった。

革張りのソファーとテーブル。

中には診察室があるようで、先生に呼ばれて中へ入る。

 

簡単に経緯を述べて、N病院からもらったレントゲン、CT結果を

診てもらった。

もちろんここで何の病気かはわからない。

せめて肺がんではありませんと言って欲しかった。

先生はこれでは腫瘍が肺の中なのか、肺の外なのかもわからないと仰った。

そういうものなんだ。。

 

検査を急いで欲しい旨伝えると、入院の出来る空いている日にちを確認して頂いた。

数日後から入院して、検査に進んで頂けることとなった。

 

帰りには日が暮れており、守衛室から出た。

 

私の病気は深刻なんだ。

今は全然呼吸も苦しくないのに、そのうち自分で呼吸するのも苦しくなるのだろうか。

自分のことが自分で出来なくなるのだろうか。